馬場光太がMEMELT過去公演で担当した映像演出をまとめています。赤砂(再演版)赤砂(再演版)タイトルバック映像%3Ciframe%20width%3D%221443%22%20height%3D%22812%22%20%0Asrc%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FRsyBOzWZdic%3Fsi%3Dq2xQ4oNgy2_fC7v0%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E赤砂(再演版)テレメトリー映像%3Ciframe%20width%3D%221443%22%20height%3D%22812%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F0RBO-Ois3xc%3Fsi%3DwEKzV_-XT2qsAUmA%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E赤砂(再演版)テレメトリー解説画像テレメトリー通信エラー時画面火星地形図▼制作後記タイトルバックは、初演版の会場となったSpace Edgeを3D化したものと初演版での定点撮影映像を組み合わせ、会場が砂嵐のように飛散し文字が出現するという演出を行った。前作・スネークオイル制作時から、投影映像の投影位置を割り出す用途で会場図面を3D上に起こす作業を行なっていたのだが、その素材をそのままタイトルバックへと利用した。Blenderを使用した作業となったが、点群処理は初めての試みであったため、想像以上に制作に時間を要した。しかし、このような挑戦をすることができたのは、完全内製であったことによるところが大きい。赤砂(初演版)の制作時、火星を舞台としたSFを描くことが決まったタイミングで、テレメトリー(パソコンなどの画面に表示される情報画面)を作ることも決めた。私自身、SF作品を見るときにテレメトリーのデザインからその世界を想像することが多く、世界への「入り口」のひとつとして成立するだけのディティールが必要だと考えたからだ。脚本家・宇城の本を読み進める中で、「第四惑星研究所はどんな立地に建てられているのだろう?」「研究所の職員はどんな情報を集めたいと思っているのだろう?」「火星での生活の中でモニタリングすべき情報は何だろうか?」といった問いを手がかりに想像を膨らませながら、どのようなディティールを含ませるべきかを考えていった。例えば、テレメトリ画像に表示している火星時間は「1873年」を起算日としているが、現実の火星探査では起算日が標準的に定まっているわけではない。映画『オデッセイ』(原作:『火星の人』)では、ミッション開始日を起算日として火星日 sol を数え上げる方式を取っている。しかし、もし中長期的に火星に滞在することになるのであれば、「西暦」のように、あらかじめ決まった起算日が必要になると考えた。火星の地形図を考える際には、「研究所のそばに臨むマリネリス峡谷は荘厳な景色だ」「着陸地点のあたりはどうも、たんに砂漠という感じでしょ」といったセリフを参照し、NASA が公開しているマリネリス峡谷付近の地形図を3D化して登高線を追加したうえで、着陸地点および第四惑星研究所が存在しているであろう位置を描写した。すでに決まっている設定やセリフから、その世界で人々が必要としている情報を割り出し、描写していく作業は、まるで二次創作をしているようでもありながら、それ自体が一次創作にもなっていく、非常に幸せな時間だった。赤砂(再演版)では「Black Box」がテーマとなったため、初演版ではテレメトリーとして表示していた情報を、Black Box の参照画面として作り直した。こうした制作ができたのは、ひとえに宇城の脚本の静謐さと、私がやりたいことをやらせてくれた MEMELT メンバーの度量の大きさによるものだと思っている。